今、咲き誇る

勇気りんりんヤる気ぎんぎん!うんこんばんはごだまめです。
ヤダ、「どっちのヤる気?」だなんて、もうみんな野暮なこと聞くんだから!


こないだくしゃみが止まらないからってんで、上京してから初めて病院に行ったんですけど、その帰り道に小さい春をみつけまんたよ!
オオイヌノフグリ
実家近くの田んぼのあぜ道によく咲いてたよなあ、ママン(永遠の不思議ちゃん)が好きだったよなあ、と風邪と戦ういじらしい自分へのごほうびとしてのプリンが入ったスーパー袋を片手にちょっぴり郷愁に浸っていたんですけども、それにしてもすごい名前ですよね。だって性器、もっと厳密に言えば「陰嚢」の古語ですよ。


付けた人もさることながら、こんな和名を認めた当時の日本における植物学界の見識が疑われます。それとも市井の人たちが勝手に使っていた名前がなんとなく定着したんでしょうか?うーん、でも日本各地に生えている雑草のこと、適当につけた名前が全国的に一致するなんてミラクルはなかなかないと思われます。やはり植物学者が命名したと考えるのが筋ですよね。
不特定多数の人にあまねく使用される用語ですよ。「桜」や「チューリップ」と肩を並べるんですよ。そんなところにどうなんですか「きんたま」を意味する一語を含む名前って。
「きんたま」にしなかったのは濁音が入っていることにより重みが感じられるから?それとも「一世代前のものって、何か新鮮でカッコよくない?」っていうレトロ・フィーチャー?カリモクがオシャレ、みたいな?


まあこれに匹敵する名前っていうと「玉袋筋太郎」だとわたしは思うんですけど、そうなるとNHKで取り上げられる時はラテン語の学名で呼ばれるのかしら?それとも手ごろな別名があるのかしら、と気になってウィキってみました


ええっ!ふぐりに見立てているのは、花の形状ではなく、実なんですね!!
生まれてこのかた、「大きい犬の陰嚢のような花」なんだと思っていましたよ!!
「立派に成長した犬の玉は、このように豊かに丸みを帯びているものである」ということを教えてくれていたんだと思ってましたよ!!
しかももともと「イヌノフグリ」っていう花があって、それに似てるけどちょっと大きいから、ていう理由で「オオイヌノフグリ」!!「イヌノフグリ」!!何それ初耳!!


ということで、すべてはここから始まりました、「イヌノフグリ」の実は、こんなんだそうです。

ここより転載
・・・ははあ・・・なるほどねえ・・・でも、わざわざ「イヌノ」って限定しなくでもいいんじゃないかってわたしは思いますね!人間のもこんなんだよ!そこは譲らないよわたしは!



しかし一体どんな顔の人がこんなぶっ飛んだ命名を・・・とフグリ類に思いを馳せつつも、植物学界における「和名」「学名」の扱いを俄か勉強しようと日本植物界の父、牧野富太郎先生を検索してみましたところ、はからずもその神をも恐れぬゴッド・ファーザーが判明しました。
「イヌノフグリ」の命名者は牧野先生その人だそうです(「発見、命名した植物」の項目をご覧ください)。
和歌山の方言だとかフォローが入れてありますが、怪しい。歯切れ悪いのが余計怪しい。何も考えずに「あ、この実、玉袋っぽい」って思ったのをちょっとオブラートに包んでみたか、ちょっとインモラルなことをしてみたかったかのどちらかではないでしょうか。
後者であるならば、

牧野の金銭感覚の欠如や、周囲の人にたいする彼の破天荒な行動にまつわるエピソード

も非常に気になるところです。誰か早く加筆・編集して!
あとどうでもいいことですが牧野富太郎の項目、普通なら漢字表記にするところが、ひらがな表記なのが気になります。小学生向きの伝記をコピペしたのでしょうか。


ということで今日はホントは「帰りの地下鉄で前に座っていたカップルの男の方が女の肩を抱き、ちょいちょい耳元で何か囁いたり耳たぶに口づけたりしているのが大変見苦しく、男がスーツに付けている社章(ヤン坊マー坊)から所属会社が割れたので、いかにして会社生命を絶ってくれてやるかを微に入り細に穿って考えながら帰宅した」ということを書くつもりだったのですが、ついつい知識の泉になってしまいました。やっぱりわたしの内部に煮えたぎるインテリジェンスは隠せませんね!
今度はぜひみなさまを、わたくしの豊かにあふれる別の泉にご招待したいものです。ひょー!