はめてもう一度ユーのキー

本日は東京23区内からこんにちは!
都内に出かけますと地理が不案内(どこにドトールがあるか、等)なために心細く、特に「マナーからルールへ。そしてマナーへ。」という「パンがないんやったらケーキでええやん」にも通ずる高飛車で理不尽な喫煙標語が掲げられている千代田区あたりに行くと、文化と人種の違いを肌で感じてしまい、一刻も早く北関東に帰りたくなって仕方ありません。


先ほどまで面接で、夕方またひとつ、別の会社の面接を受けるので乗り継ぎ駅付近のマン喫にやってまいりました。
夕方からの会社はわりと本命なので、「志望動機は」「退職理由は」といった質問に舌も滑らかに小ウソで返せるよう、内容を練り直しておこうと思ったんです。決して「闇金ウシジマ君」完結巻を読もうとかいい加減意地を張るのをやめて「三月のライオン」を読んでもいいかなとか考えていたわけじゃないんです。ほんとだってば!この目がウソついてるように見えるっていうの?


ブースに入ってメールチェックしよう、とパソコンを立ち上げ、ふと脇を見ましたらメモ帳とペンが置いてあります。
さすが東京、マン喫といえどもサービス精神が如何なく発揮されているなあと感心していましたら、スライド式になっているキーボード台の奥のほうにもメモ帳らしき白い影が。
アラ、前に座っていた人がメモ帳を散らかしちゃったのかしら?と、そのメモ用紙を所定の位置に戻そうと手に取りましたら何か書いてありましてね。
「DDNG-013 女体拷問研究所 13LASTSONG」って。


にょたいごうもんけんきゅうしょ。
はうあ!
えっなになにどういうこと!?女体を拷問して研究する施設ってどういうこと!?やだ超非人道的かつ法律違反!
ていうかこのメモは何なの?
英数文字の羅列が不気味なんですよね。
しかもすごく生真面目な字なんですよね。「D」は左の縦棒の横に短く横棒を入れて「数字のゼロとかアルファベットのオーじゃない」ってちゃんと分かるように書いてるし。
単に便所の卑猥な落書きみたいなもん?
次に座るコがコレを読んで怯えるかと思うとたまらないぜ!的な屈折した性欲の捌け口?
それとも秘密の会員制ホームページとかのパスワード?それをうっかり忘れちゃった?ヤダ最後のだったらなんか怖いよ!「ばれちゃあしょうがないな」って客死させられそうじゃない!


どうしようこれ忘れた人が今取りに来てわたしが見ちゃったのバレたらひいひい言わされちゃうのかしら異業界への転職かしら、と爆乳を不安に高鳴らせていましたが、ここはやっぱり三十路のかしこいごだまめさん。
ぐぐりました。
コレでした(※後ろに人のいないことを確認してからご覧ください。気の弱っている女のコにはほんとNG!)。


・・・シリーズ完結編、かつ最高傑作かあ。なるほど。
メモの主、ネットサーフィンしてて、「こ、これは通販で注文しないと!」って覚え書いたんでしょうか。今ごろ「思い出せねえよあのタイトル!」と悔しい思いをされているんでしょうか。具体的な、リアルショップなんかで見かけたものだともう一度その場所に行って確認できるけど、ネット情報とか聞いた情報だけだと辿りなおすのが難しいですもんね。とりあえずこのメモ、席に置いたままにしておくから、ダメもとでまた取りにきてはいかがか、と。