ノロイ

5月も終盤に差し掛かりましたが、アイスのおいしい季節になりましたね。
社会人になって以来、ピノが一番好きなわたくしですが、先ほど気まぐれにスイカバーを食べてみましたら予想外に美味でした。
以前、その当時アタックしていた異性とアイスを食べることになり、彼の気を惹きたい一心でこれをチョイスした時は水っぽいとしか思わなかったのですが、いやあ変わったんですかねスイカバーも!やだ泣いてなんかないってば!


ということで三十路カウントダウンが刻一刻と迫るごだまめさん、先日は京都が誇る個性的書店:恵文社にてすっかりオシャレ酔いしてしまい「内面から品のよさがにじみ出る、はなちゃんみたいな透明感あふれる女のコになりたいよ!」と本を物色していましたところ、カバーの解説にあった「不滅の少女」という言葉と西岡千晶の表紙とちくま文庫の醸し出すインテリジェンス感に惹かれて矢川澄子「兎とよばれた女」を購入。


で、内容なんですけど、大島弓子に通ずる「乙女の持つ存在への不安」みたいなものを描いてあるのだろうと推測しますが、文章自体は平易なものの、抽象度が高いというのか構成が難解というのか、とにかく意味が分かりません。
今ググりましたら、教養あふれるメガネ男性:松岡正剛が評論というか追悼文を書いていましたので、興味のある方、彼女についての正しい見解はこちらでどうぞ。


中身がさっぱり理解できない時の手段として解説を読んだところ、かつて彼女の夫であった澁澤龍彦との間に確執があったようでしたので、さっそくウィキりましたらあなた!
記事の中ほどをご覧いただければお分かりかと思いますが、澁澤龍彦、ひどいです。
子どもがいらないなら、自らも加減しろというもの!何だ「娼婦との妻妾同衾」て!
ツーショット写真のくだりもたいがいです。器が小さすぎます。
確かにフランス文学の紹介とか日本人離れした感覚に基づく小説などでたいしたお人ではあったんでしょう。会社一の博識者:Kさんによると翻訳も非常に読みやすいようですし、とても良い仕事をした人とは思います。
何を隠そうわたしもペヨトル工房に憧れていた肉付き良好ハイティーンの頃には「澁澤が理解できるようにならなくっちゃ!」なんて張り切っていたものでしたよ。


矢川澄子自身も不倫をしていたようなのでお互い様、ということかもしれませんが、しかし女の人にだけ肉体的なハンデを課させたことにとても腹が立ちます。夫婦合意の上であったとしても、これはイカンと思います。
イヤさが募るあまり、妊婦モトさんや、会社にて愛妻弁当を味わっていた前出のKさんに「澁澤龍彦、女の敵」説を無理やり吹聴してしまいましたが、胎教や消化に悪くなかっただろうか。ごめんやで。


そんなこんなで昨日は今まで曽我部恵一しか入れていなかった「女の敵〜著名人編」箱に澁澤龍彦を片付けた後、「CHANGE」を楽しく鑑賞して就寝したのですが、産婦人科らしきところで無理やり外科手術を受けさせられる夢を連続で見て夜通しうなされ、朝起きたら寝汗でくせ毛(アンダーじゃないほう)がえらいことになっていました。
澁澤龍彦、墓場からのリヴェンジでしょうか。寝る前に「兎と呼ばれた女」をちょっと読んだのが敗因だったと思われます。
今夜は防止策として、「バカはサイレンで泣く」を読み、念のためにモトさんからお誕生日祝いにいただいた温水洋一のポストカード*1を枕元に置いて就寝することにします。どんなに悪くても、足が攣るくらいで済むはず。
それではみなさんも良い夢を!・・・もう、そういうのは「見る夢」じゃないでしょ?

*1:http://terry-f.com/vv/vv_image.jpgの、画面左中ほど、建物の前で掃除途中の彼を写した一枚です。