いけてないジョークで

パウ!
こんばんみ、忘年会用のマイケル・ジャクソンの物真似(毎年大好評☆)に余念のないごだまめです。


わたくしの部署における人間関係の悪さはみなさまご承知のことと思いますが、先日夕刻、ねばねばした雰囲気に耐えられなくなり、上の口からも下の口からも、穴という穴からマヨネーズのように押し出されそうなもやもやを人様に聞いてもらうべく、別フロアにある総務室におやつ(横綱あられ)を持って逃げ込む。


総務室にはわたしより一学年上だが早生まれのため、同い年のガタイの良い男性Kさんが。
Kさんは一仕事終えた様子で、ソックスを床に脱ぎ散らかし、開放された裸足をデスク脇の棚に預けた、このうえないリラックス・スタイルで九州名菓ひよ子をかじりながら「雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 心理学」を読んでいたのだが、わたしの表情から言わんとすることを察知してくれ、「どないしたん、まあ話でもしようや」と椅子を勧めてくれる。


このKさんは一見体育会系で人当たりがとても良く、どんな集まりでも知らず知らずのうちに中心に座って場を取り仕切るような、本来ならわたしの「コイツだけには心を許せない箱(未分類)」にカクバリズムの社長なんかと一緒に入るような人なのですが、元・重度のネットゲーマーだったり、奥さんとの出会いがミクシだったり、たまに買ってきてくれるお菓子がうまい棒(しかも豚キムチ)だったり、となかなかな一面を持っているのと、人の話を絶対に投げず、的確なつっこみを入れながら大変上手に話を引き出してくれるので、会話にとどまらず、何をするにも人の反応が気になって結局しぐだぐだになってしまいがちなわたしにとっては数少ない、安心して話せる相手なんですね。


「敬語もろくに使えないけど、人手がたりないから結果的にナンバーワン営業マンになっているおっさんが『みんな最近僕の仕事のやり方を批判してるけど、僕が辞めたら困っちゃうよね』的なことを話してきてまいっちんぐ町田町蔵
「次期部長候補で入社したはずの32歳のロックい人が嫁との新居を決めたらしいのだが、『引っ越し料金がその日から安いし』っていう理由で大事な会議を休んだり引越しのトラック代をケチって会社のワゴン車を借りたりしてて、わたしだってヨガりたいのを我慢して残業したり休日出勤したりしてんのにやってらんねえよ」
「それにしても何年も前から部署異動の決まっていたわたしの仕事内容が未だに決まってないってどういうことだ」
「ていうかわたしに何一つスキルが無いから持て余されているのだろうか」
といったぐっちょりしてとげとげしい思いを揚げ菓子を噛み砕きながら吐き出す三十路独身リーチャーに、「困るわなあそれ」「それは俺も思ってた」「俺が思うにそれはな・・・」とぽたぽた焼を頬張りながら、実に良いタイミングで相づちを打ったり、見解を述べてくれたりするKさん30歳既婚一児の父。
話題は「ごだまめさんはそもそも何故そんなに自信がないのか」というデリケートな内容にも及びまして、Kさんは「俺にはできないけど、ごだまめさんができてることっていっぱいあるやんか」と具体例を挙げて言ってくれましたが、Kさんができることのほうが社会的には役に立ってるっていうアレが大元の問題ですよね!電話の受け答えが一見はきはきしてる、とか給湯室を片付けるのが得意、とかあんまり評価されないしね!でも誉めてくれてありがとう!


愚痴こぼしというものは建設的なことは何一つ生み出さないわけですけれども、でも人に話を聞いてもらえると、心の脂汚れがある程度整理できて「んまーそうは言っても明日は来るし、気張らんとね」という前向きな諦念を得られますので、Kさんの存在はとても有り難いものだと思います。ありがとうKさん!玄人童貞を破ったらぜひご一報を!


まあこんな具合にわたしだけでなく、ほぼ全社員から頼りにされるナイスガイなKさんなんですが、机の後ろの棚には、わたしが「USJの割引券を調達してくれてありがとう、で、なんか似てたから・・・」とUSJのお土産売り場にて思考時間5秒で購入したおみやげ:シュレックの顔型の箱に入ったクッキーが飾ってあります。しかも封を開けずに。渡してからもうゆうに2ヶ月は経っています。
わたしに対する、何らのネガチブな思いの表れなんだろうか。
悩みが尽きない。