シトロエンの孤独

全国15万人の夢追い人のみなさん、おはこんばんちは!翼の折れたエンジェル、ごだまめです(死装束)!


さて、わたくしが日常的に車を運転するようになってはや丸2年が経ったわけですが、未だに全体的に余裕の無いドライヴィング・スタイルを維持しております。
ことにバック、車庫入れが下手っぴで、狭かったり、後ろが閊えたりしている場所での駐車の際は、いつも脇にじっとりと汗をかきます。やあだもう、バックって車の運転の話よ!?


わたしが会社の近くで借りている駐車場なんですけども、今まで片側が空いていたんですね。
あまり広くない駐車場のうえ、隣りの人(小さいおっさん)は恐怖の「サイドミラー閉じない派」なのですが、日中車を利用しているようで、実質的には平日朝8時半ごろから夜7時過ぎくらいまでは両隣ガバガバ。ということで、早朝・休日出勤の時以外はさほどストレスをためずに、カーステレオに合わせて「チョッコレイトッディスコ!チョッコレイトッディスコ!」などと歌いながら停められていたのですね。


が、この春、ついに空いていた片側にも借り手がついてしまいまして。
確かクラウンだったと思うのですが、やや大きめの白いセダンなんです。しかも後方ガラスが黒くて中が見えにくいっていう、道路で後ろに着かれたら緊張しちゃうタイプのアレなんですよね。一度ちらっと運転者を見かけましたが、何といいますか、チェーンのネックレスを付けて海外ブランドのセカンドバックをもってそうな風貌の中年男性でした。チョイ悪おやじ、などではなく、ほんとに怖そうでした。
このセダンがわたしの出勤時には鎮座されている(わたしの退勤時にはだいたいお出かけ中の様子)んですが、これがまた「サイドミラー閉じない派」ときたもんですよ。


平常の出勤時は小さいおっさんの車のスペースが空いてるからいいんですけども、一度両方の車が、このおっさんどものサイドミラーを閉じていない車2台が停まっていたことがあり、朝からとてもスリリングでした。
近いうちに土曜出勤があるのですが、駐車のことを思うと今から気が重いです。たぶんおっさんたちの車、両方停まってるんだろうなあ。サイドミラー開きっぱなしでなあ。
何で閉じないんだよサイドミラーを!いまどき電動でウィーンってできるじゃないワンタッチで!ウィーンって!ていうか少しでも駐車スペースの占拠率を下げるのはマナーじゃなくって!?知らないのやり方?何ならわたしがやってやろうかウィーンって!?ああ!?


このように駐車場といえども内実は奥飛騨恋情なわけなんですけども、一番気になっているのは、小さいおっさんのほうのスペースに、「糸ようじ(持ち手は白)」がひとつ落ちていることです。
おそらく洗面台が一番似つかわしい「糸ようじ」が、何故駐車場のアスファルトの上に。
小さいおっさんの車が出ている間、誰かがその空いた空間で歯間のお手入れをしたというのでしょうか?
でもなぜわざわざ駐車場で?そして「糸ようじ」のあとはきちんとブラッシングしたのかしら?
それともポッケにでも入れて持ち歩いている「糸ようじ」がぽろっと落ちたのか。
とにかくあの「糸ようじ」がその場で使用されたのではないことを祈るばかりです。自分の車の横でオーラル・ケアされるなんてイヤです。
しかしここの駐車場、以前アニメ絵の少女が車体にべったりと貼り付けてある、車高が低くていろいろオプションが付いた走り屋さんぽい車(絵の横に「地獄少女」と書いてありました)も停めてありましたし、わりと不思議空間なのかもしれません。すぐ横の駐車場では、停めてある真っ赤なアルファロメオから上半身裸の紳士が出てくるのを目撃したこともあるしなあ(天気の良い日でした)。


「糸ようじ」程度の業が引き寄せられる磁場。
昨年末からこっち、ユニクロの服を着ている時にばかり「それ、似合うじゃない!」と人から誉められる自分には、この上なくふさわしい駐車場のように思います。もう、そういうんだ自分。