気にしないふり男の子

花には水!天ぷら火災にはマヨネーズ!そしてデブにはサスペンダー!
ご無沙汰でしたがみなさまにおかれましてはお変わりなく、気の置けない友人やステディな異性と春のプレリュードを奏でていらっしゃることでしょう。結構なことです。存分に爪弾くがよいと思います。心を込めれば込めるほど、良い音で鳴るものですからね!


ということでここ数日、会社にて封筒を開けたり糊付けしたり数えたり、と封筒を触らない日はないわたくしが考えさせられた出来事を書き腐りたいと思います。


●知人男性の引越しの手伝い、と称して換金できそうなものがないか物色に行ったところ、整理中の本棚に官能小説を見つける。使用回数や使用箇所をねっちりと聞き上げようと「これ・・・」と官能小説を指差して知人に話しかけたところ、「あ、それごだまめさんにあげるよ!あんまり面白くないけどごめんね!」と大変爽やかに切り返され、すっかり出鼻をくじかれて意気消チン。落としたり外から見えたりしないよう、大切にカバンにしまって帰る。
どこで誰が間違っているのか。


●数年愛用してきたツモリチサト製のネコが全面にあしらわれたキュートな財布が擦り切れてきたので買い換えることに。
もう三十路だしそろそろ海外ブランドものでもいいんじゃないかしら、と百貨店にてグッチやプラダやコーチのお店にこっそり入って値札を盗み見たのですが、何かもうよく分からなくなってきたので結局おとなしく財布売り場コーナーで探すことに。
以前、会社の人にどこの財布が良いかを尋ねたところ「ポールスミスで十分」という答えが返ってきたのを頼りにポールスミスの棚の周りを徘徊しつつも、うっかりサマンサタバサのポーチを物珍しいからとチャックをむやみに開閉したりヴィヴィアン・ウエストウッドの小物を「NANAが、ロックいほうのNANAが」とニヤニヤしながら触ったりと紆余曲折を重ねた結果、「紺色に銀の水玉があしらってあるもの」を購入。カード収納部分は保冷バッグのような銀色。比喩ではなく、ただただ眩しいです。
約二ヵ月後に三十路を迎える女性として、この選択は正しかったのだろうか。
ちなみに他の候補としては「黒と白のストライプに黄色いリボンがひとつ、アクセントとして配置されている」というものがありました。


●5年おきくらいにやってくる「アクセ、いいんじゃない?(頬杖)」期が訪れる。以前人にもらったブレスレットや鳩のついたネックレスを着けていたのだが、手首は二個、首はひとつだっていうのに、たくさん欲しくなっちゃうのが女のコ☆
「シンプルだけどキラリ輝くキュートなネックレス」を求めてカジュアルキュートな愛されOLに大人気:ノジェスに買う気満々で入り、ケースを舐めるように見ていたのだが、店員さんは見事にスルー。さらにわたしより年下と思われるカップルが、
女「コレ可愛くない?」
男「付けてみたら?」
店員さん「お似合いですよ〜コレは使いやすくて人気なんですよ〜」
女「え〜似合う〜?」
というアレをやっていたので、すっかりしょんぼりしてしまい、ブルーブルーエ的なお安い雑貨屋に退散。ノジェスの10分の一くらいの値段でクローバーのネックレスを買う。「ハチミツとクローバー」の巻数のところのクローバーみたいでソー・キュート!キャホー(白目を剥いて体をガタガタ揺らしながら)!
来月はスタージュエリーに行ってみるつもりです。せめて店内では泣かないようにしようと思います。


●いただいた官能小説は前持ち主が言っていたとおり、ストーリー自体は陳腐で特筆すべき部分はないのだが(童貞のソフト調教もの)、単語や表現、構成の理解が進む。あと数冊読めば自分のものに出来そうな気がする。それにしても500円くらいで何度も楽しめるんですからビデオ借りてくるのに比べたらお得ですよね。マンガや写真と違って、登場人物の容姿をある程度自分好みにも出来ましょうし。自分が男だったらエロゲーも含めて映像を堪能した後、活字に行き着いていると思います。まあ鉄板で素人童貞ですけどねわたし。
件の小説はていねいに二度読んだところで、紛失。部屋にあるはずなんですけども。
見つけた時の喜び度が低そうなので熱心に探す気も起こらないのだが、他人に見つけられた時の気まずさを思うと、やはり。