Fine Time

godamame2008-01-23

先週あたりからパフュームに代わってヘヴィ・ローテーションなのがニュー・オーダーのベストアルバム「Singles(特に二枚目)」なんですがね。
体調(というかケツ)が思わしくない,近親者の離婚騒動に巻き込まれる,人望のなさが100倍になって返ってきた,会社がものすごくアレ,等々矮小な心が折れそうなモノクロームな毎日を過ごしているんですけど,ニュー・オーダーを聴いていると,視界が二色カラーになる程度の地に足の着いた安らぎを感じます。


ティーンの頃,友人の家庭教師の大学生がテクノ好きってんで,友人を介していろいろと情報を交換したり,CDを貸し借りしたりしてたことがあり,その際に「君の好きな石野卓球が感銘を受けたのはこれです」とニュー・オーダーも何枚か貸してもらい,「ホラ,ハードフロアがリミックスしてるから!TB-303ですよ!」と当時発売された「ブルー・マンデー95」をプレゼントまでされたのですが,当時はどうもあんまり好きになれず,同じくその人から貸してもらったデペッシュ・モードの方を気に入ってました。ちなみに西田ひかるデペッシュ・モード好きと知り,「あの人も誕生日を祝ってもらいたいだけじゃないんだな」と見直しました。


そんなわけでニュー・オーダーについては「へえ,息長いね」的関心しか持っていなかったわけなんですけど,環境が変わると解釈も変わるということなのでしょうね。
なにせ「ヴォ,ヴォーカルが,し,死んでるッ!」という暗雲立ち込めた状態から始まったバンドですから,「いろいろあると思うけど,まー何とかなるんじゃないのぉ」というしなやかで生産的な諦念が,聴く者のいっぱいいっぱい感を中和するのだと思われます。
ウィキペディア情報によると,メンバー間の確執がハンパねぇ(断らなくてもいいと思うのですがトータル・テンボス)らしく、フッキーさんに至っては自分から脱退したのに「俺がいないとニュー・オーダーじゃない、解散しろ」とかごねているとのことなんですけど、あまりの分別のついてなさぶりに感銘すら受けます。カリスマヴォーカルの死を乗り越え、長年一緒に頑張ってきたからといって、メンバー間に深く固い絆が結ばれているとは限らないのですね。
日ごろ、もうすぐ三十路を迎えるんだしいい加減大人にならないと・・・でも「大人」って一体何なのか誰も教えてくれなかったじゃない!と、29歳8ヶ月児な自分に焦りを感じているのですが、ニュー・オーダーのメンバー関係を知って、夜回り先生に「生きてて、いいんだよ」と言ってもらえた子どもの如く許された気持ちになるのはわたしだけじゃないハズ!うん、大丈夫!まだまだ盗んだバイクで走り出せるよ!


などと分かったようなことを書きましたが,結局聴いているのは「Singles」で,しかも好きなのは「Bizarre Love Triangle」「Regret」「Here To Stay」「Krafty」ですから,好みの浅さというか音楽的趣味の凡庸さがズルむけです。


そうそう,ズルむけで思い出しましたが「Krafty」のクリップ,これは「・・・ごめん,なんか緊張しちゃって・・・」「ううん,こうしてるだけでも気持ちいいよ?」っていうアレだと思うのですがいかがなものでしょうか。「スキン,いわゆるゴムの空袋が増えてるじゃないか」っていう意見もあるでしょうが、これについては「トライした数」というのがわたしの見解です。あと女の子(スポーツ・ブラのほう)が東野翠れんメイドさんのほう)に似て蝶。やぁだかーわーいーいー。