夢より速く眠るのさ

昨晩、会社でのキツ〜い会議中に喉がイガイガし始めたので、おやすみ前にルルを呑んで就寝したのですが、朝目覚めたら喉がかなり腫れている。
もともと喉が弱いのと、今月初めから慢性的に続く体調不良の一環のせいか、とも思ったのだが、どうも腫れがひどく、冬休み中に悪化したら「初詣先でメガネ男子(大富豪の息子)にぶつかって恋に落ちる」という愉快な計画が実行できなくなるので、会社を休んで病院に赴く。


待合室にて「AERA」を読み耽るカジュアル系メガネ男子で目を潤わせた後、受診。
症状の説明の時に、ついでに「最近皮膚の乾燥もひどいんです」と付け加えると、あっさりと「アトピーですねえ」と診断が下される。「ポリベビー」以上に効く薬が貰えるかなあ、と喉を見てもらっていると、「あら、白いものがついてる。まさかヨーレーキンじゃ・・・?」と先生の声色が変わり、「一応検査しますね」と綿棒で扁桃腺をごりごりされ、えづく。
「10分後に検査結果が出ますから」と再び待合室に帰され、メガネ男子が「AERA」を本棚に戻した際の背中側パンチラというベストショットを拝めたにも関わらず、「ヨーレーキン」という耳慣れない言葉と、先生の深刻そうな様子に不安になるわたくし。
さらにしばらくして、診察室にいた看護婦さんが「ごだまめさん、こっちの待合室に来てもらえますか」と、普通の待合室とは区切られた、誰もいない冷え切った部屋に。隔離?隔離されてるよわたし!まあいつものことだけど、こんなにあからさまに人から遠ざけられるのは久しぶりだよ!


10分後、再び先生に呼ばれると「ヨーレーキンに感染してました」とのこと。
「症状自体はすぐ治まりますが、10日間ちゃんと抗生物質を飲み続けないとリューマチや腎炎を引き起こすこともあります」「この3日間はなるべく人、特に子どもには近づかないように」「仕事ですか・・・なるべく休んで欲しいのですが、どうしても、というときは必ずマスク着用で」と説明され、ヨーレーキンへの恐怖が増す。
混んでいたのと熱が出てきたらしくだるくなってきたので「ヨーレーキンとは何か」という質問はできず、うなだれてまた寒い待合室に戻り、薬の処方を待つ。ふと財布を見ると3000円ちょっとしか入ってない。
そんな恐ろしい病気のための薬だったら、3000円ぽっちじゃ足りないんじゃないだろうか、この待ち時間を利用して銀行行くのがスマートな大人のマナー?でもお金足りたら体を動かす労力がもったいないし、と気を揉みながら会計を待っていたら、2840円でした。良かった。貧乏は体に良くないですね。


どん兵衛などを購入して家に帰り、ネットで早速「ヨーレーキン」のことを調べてみましたら、こんなんでした。「子供に多い病気」。先生が顔色を変えたのは、「この人、もう三十路近いわよね?なんで?」という気持ちの表れだったのでしょう。もう御歳なのに、びっくりさせて申し訳ありません。
会社に一応診断結果を報告すると、部長が優しくお見舞いの言葉をかけてくれる。わたしの今日の仕事を押し付けちゃったのに優しいなあ、と「部長たちにも伝染ってるかもしれませんから、恐れ入りますがうがいの励行を」と言うと「定年間近の老人が、子どもの病気に罹るものか」と爆笑される。
ちなみに実家の母親にも、「年末年始実家に帰る予定をしていたが、姉が子どもを連れて帰ってくるから、伝染らないようにあまり実家には寄り付かないことにする」と電話をかけると、不審そうに「あんたそれって、子どもの病気じゃ・・・」と言われまんた。知りませんよーだプー。


ということで薬を服用し、どん兵衛カレー味やチョコレートやオレンジを食べたり、IKKI2月号を読んで「のらみみアニメ化」の記事に複雑な思いを抱いたり、キセルのことをちゃんと理解している人が作ったであろう良いビデオをようつべったりしながら一日ごろごろしていましたが、喉の痛みはまだまだ治まりません。なんという頑強な菌。あさってどうしてもやらないといけない仕事があるというのに、まいっちんぐ町田康です。
まあこんな腐れ日記はそこそこにしてさっさと寝ればいいんですけどね。もう寝ますけどもね。
しかし一体誰から伝染したのか。子どもと触れ合う機会などここ2週間はなかったのに。
・・・まさか、眠っている間にピーターパンが?子どもがもりだくさんのネヴァーランドに?ヤダじゃあアタシったらウエンディ?じゃあネグリジェ着て寝ないと!ピーター!今夜も連れてって!そしてそのままネヴァーランドから帰さない方が世の中のためだと思うよ!イエーイ(目くそ)!