君の使う引力

クリスマスイヴ、どうもおめでとうございます。
先日の日記のコメント欄にも書きましたが、イヴの正午、ツリーに向って一分間黙祷するのが京都式のクリスマスマナーですので、わたくしも先ほどウキウキウォッチング(ご承知でしょうが正午を制する男・森田一義の番組のことですよ)の前に、姉から贈られたツリーを模したクリスマスカードに向って目を閉じておりました。
なにぶん年末のこの時期、「昨日ケンタッキーフライドチキンが大丸で売られてたけど、アレってデパ地下的には屈辱だよなあ」「お姉ちゃんの子どものお年玉、500円で誤魔化すのも来年限りかなあ」「ガソリンは何でこんなに高いのか」「ティファニー、か・・・」と荒れがちな心が安まりますから、京都以外の土地にお住まいの方もぜひされると良いと思います。


昨日は実家にて鍋やケーキを食い散らかした後、こたつでごろごろしながらWOWOWでやっていたコリン・ファレル主演「マイアミ・バイス」を見始め、芸能関係に疎い父親に「この眉毛の濃い人はプライベートじゃスケコマシなんだよ」と教えてあげようとしていたのですが、母親に「7時はニュースって決まってるでしょう」とチャンネルをNHKに変えさせられる。
M-1ならまだしも!明日の天気なんか知るかよ!」と、父親と共に不貞寝(including寝っ屁)をすることで母親への不満を表現していたのですが、ニュースが終わった後に始まった「こんにちは!動物の赤ちゃん」に思わず起き上がるごだまめさん。


番組的には南紀白浜アドベンチャーワールドのパンダの赤ちゃんが目玉だったようなのですが、飼育員さんが間近で撮った映像によるコアラの親子やアフリカゾウの赤ちゃんのかわいらしいことといったらあなた。長年隠してきた心の錆が、近頃とうとう体外にも滲み出してヤバい風貌になりつつあるわたくしでも「っうぁぁぁああああああああ」と古屋実のマンガの登場人物があげそうな奇声を発するくらいの愛らしさでした。
特にコアラの仕草が非常にユーモラスで、テレビに背を向けて寝ていた父親も得意顔で「コアラって結構ごわごわしてるんやで、オーストラリアで抱っこしたもん」とプチ自慢を披露するほど。パンダの赤ちゃんは一番かわいい時期の映像はさらっと流されてしまったのですが、「おやおや、まだ立てないんでちゅか〜?」と言いたくなってしまう、寝そべりがデフォルトのだらしない態度はあますところなく堪能できました。パンダってほんと家で寛ぐおっさんと大差ないと思います。
赤ちゃんのかわいらしさだけじゃなく、「動物園という人工的環境で出産する動物の大変さ、そして保育をサポートする飼育員さんたちの尽力」にも光を当てていて、ゲストの面子の意味の分からなさも中和する良い番組でした。また再放送してくださいお正月に。できればゲストのコメントはカットして、浮いた分でコウテイペンギンの赤ちゃんの特集も入れてくれると嬉しいです。
キュルキュルキュルーって鳴くんですよコウテイペンギンの赤ちゃん。かーわーいーいー。


今日は朝からキャワイイものに触れたくてうずうずしていたのですが、「そういえば、おとついネットニュースでカワイイっぽいニュースがあったはず!会社だったからちゃんと見られなかったけど!」とググりましたら、出ました。
自分の後ろを子犬のようについてくる椅子。
うーん、「子犬ぽさ」が感じられず、思ったよりはカワイくなかったですが、一人行動の多い自分にとって、後ろをついてきてくれるモノというのは、たとえ無機物であっても有難いので、商品化されたらちょっと考えてしまいそうです。
自分の前に回り込んだり、ついつい寄り道して遅れをとり、「待って〜」とばかりに急いで動いてくれたりしたらもっと子犬っぽくて、思わずベロベロしちゃいそうですねえベロベロ。


うん、カワイイものへの感度ビンビンの今なら「絵柄がコビ売ってるみたいで、なんか嫌い」と借りたものの初めの5ページしか読んでいない西島大介の「世界の終わりの魔法使い」を読破できそうです。家にいる一番愛らしいモノ、ピグレットのぬいぐるみをもみもみしつつ、1000円で買ったイチゴ柄のフリースブランケットの上でごろごろしながら読もうと思います。あ、キュートなおやつも要りますね。プリンとか。スプーンで柔らかな部分に分け入りてえ!ひょー!
ということで買い物に行ってまいります。晩ご飯はグラタンです。温かなマカロニを味わい深いクリームでべとべとにふやけさせます。キャッ!扇情的★
皆さまもステキなディナーを!ヤダ、女のコをデザート扱いしないで!?