Sugarless GiRL

今年も残すところあと二ヶ月くらいなんですね。へえ。
・・・来年はスケジュール帳をちゃんと使えるようになりたいです。


先日はいわゆるエヴァンゲリオン2.0を観に行ってきました。
レイディース・デイで混雑が予想されたため、賢いごだまめさんは前日のうちにネットで席を予約したのですが、おかげで真ん中ブロックの最前列の真ん中、という「劇場のへそ」と評されるような場所に座ることができまんた。
わたしの席の横にはあきらかに「萌え」などに詳しそうな男性が座っていたので、「1000円で観るのに一番ふさわしいな」という目的(ちなみに同じ劇場で上映していた「めがね」については、「1800円で観ないといろんな意味で製作者に悪い映画」と判断しました)で観に来たわたしはちょっと申し訳なかったです。ごめんなさいね!でもレイディース・デイぐらい、女のコを喜ばせてあげるのもいいんじゃないかしら?ヤダ、「喜ばす」ってそういう意味だけじゃないってば!


さてとにかく天邪鬼だけどホントは世間様が気になってしまう小心者なわたくしのエヴァンゲリオン知識の元は、おもにヤフーでやってた宣伝サイトやウィキペディア、あとは優しいアニメっ娘友だちが貸してくれたマンガによるものですが、彼女とは社会人になったあたりで一旦交友が途絶えてしまったため、アスカが出てきてなんやかんやするあたりまでしか読んでおりません。
でも何故か分かりませんが「まごころを、君に」のラストは鮮明に覚えています。映画を観に行ったりビデオを借りたりした覚えはないので、多分実家のWOWWOWで雑な気分で観たんだと思います。
まあ、平たく言えば付け焼刃というやつですね。純粋なエヴァンゲリオン・ファンからしたら本当に手鼻をかまれてしまいそうな人間なわけなのですが、いやあ、面白かったです。ツチノコみたいな使徒との戦いでは「ちょっと自分、電池切れるて」となんかグサグサやってる碇シンジさんにやきもきしましたし、ヤシマ作戦には「うわー、こんなパツパツな仕事、どんな部分でも関わりたくねえ」と手に汗握りました。自分には一切廻ってこないだろう業務ですが、ほんとにイヤな仕事ですねネルフの仕事って。あれじゃあストレスがたまって、スタッフにおかれましては盗撮とか痴漢とか薬物乱用とか横行しちゃうんじゃないかと思うのですが、セカンドインパクト以降の人間は耐性に優れているのだろうか。


まあそんな下世話な想像は既にどなたかが完成させているだろうのであとでゆっくりググるとして、わたしが感心したのは、エヴァンゲリオンパイロットのみなさんの立派さです。
だって14歳ですよ。14歳当時、わたしの一番の関心事は次週のジャンプでしたよ。女子校だったせいもあって、気になる異性とかそういう甘酸っぱいアレは高2までお預けでしたよ。
いやまだあんまりよく分かってないから大人に命令されるままに乗ってるだけだし、家出したり暴走したり結構むちゃくちゃやってるしで別にそんな偉くないんじゃないの、という意見もおありでしょうけれどもね、普通の14歳なら「コレ潰してね」ってあんな良くわかんないモン見せられた時点で心身がどうにかなると思うのですよ。ていうかそんな毛も生え揃ってない第二次性徴まっさかりな子どもに世界を守らすっていうのはほんとに意味が分かりませんよ。大人が守ってやれよ、ってなるじゃないの普通。
まあ所詮「マンガだから」で済まされる話なんでしょうが、でもやっぱり偉いですよパイロッツ
特に綾波レイさんは大ケガをしているのにもかかわらず、「死んでるわけじゃねーしよ」ってまたあんな趣味の悪い色のデカい機械に乗せられそうになっても、文句一つ言わず、必死にうめき声を抑えようとしつつ一生懸命ベッドから起き上がろうとしてさあ。偉いですよほんと。あんなことできますかあなた。
なので、彼女を「綾波」とか「レイ」とか呼び捨てにしてはイカンと思います。
少なくとも「綾波さん」「レイさん」と「さん付け」が望ましいと思います。ええ。


ということで上映後、ショッピングセンターにあるイタリアン料理屋で「見てこのナポリタンの色!」「このプチシューのクリームは何!?」とバイキングを楽しみながら「だから、『綾波萌え〜』じゃなくて、『綾波さんステキっす!』って言わないと失礼だと思うの」というようなことや、「こんなんこんなのがあるからぜひようつべるといいよ!」というようなことを、失恋したての友だちに話して一生懸命彼女の沈んだ気持ちを紛らわそうとしていたのですが、ほんとうに何故わたしは落ち込んでいる人にもっとマシな良い話ができないのか。自分の梅澤くん度の高さを改めて痛感。