トレイン・ロック・フェスティバル

おばんでおま。
ここ最近、DJ OZMAがイベサーというものを体現しているように思えてならないのですが、なにぶんわたくしはイベサーいったきらびやかな世界とは縁遠い、かび臭い学生生活を送っていたため真偽のほどが不明です。イベサーについての知識の元は「闇金ウシジマくん」のギャル汚くんです。とはいえ何事においても真理を追究する真摯な姿勢はひとりの人間として失いたくありませんので、わたしの想像の是非をご存知の方はぜひご一報くださいますようよろしくお願い申し上げます。


さておとついは繁さんと繁さん推薦の楽隊を見物に行ってきまんた。
もうすでにいろんなところで書かれているでしょうから、くだくだしい叙述は避けますが、ほんとビチョ濡れ、いやグチョ濡れでした。しかも立て続けに2回。
2回目のときなんか日も暮れて温度も下がるし体力も消耗してるしでかなりしんどかったです。
わたしはフェスティバル・ヴァージンだったので他のものと比べようがないのですが、出演者も観客も気が抜けてて居心地良い空間だったと思いました。演奏中、平気で機関車が「ポー」って鳴ってましたしね。*1ええ。
あとね、これだけは書かせてもらいたいのですが、やっぱり繁さんがエアリーでした。無念でした。ミラクルは起こりませんでした。
ということで以下は音楽センス、というか人としての感性がずいぶんとまたアレな、しかし中途半端に知識を持っている人間による京都音楽博覧会の感想です。


ふちがみとふなとは引き算の音楽っていうかきれいに約分できた感じ。あと前髪の短い女の人を無条件に信用してしまうのは自分が幼い頃ものすごいオン・ザ・眉毛(母親の手によるもの)だったことに由来しているのだろうと。
大工哲弘とカーペンターズ、学生時代、フォークにかぶれていた知人にいろいろ聴かされた中で、良さが理解できた数少ないもののひとつ高田渡の「生活の杖」をこんなところで聴くことになろうとは。一度目の雨が降る。
Coccoは喋り方が酔っ払いみたいだったがものすごくキュートなお嬢さんだった。しーやーぶー。
ジュゴンの見える丘」の話で、底の深い人だなあと改めて思う。
小田和正はしょっぱなに「ラブ・ストーリーは突然に」のさわりを歌い上げてくれたり、雨がぱらつき始めても「お客さんも濡れてるんだから」とステージの屋根のない部分に居続けたりする、非常に懐の広い人だった。ちなみに入場口に小田和正あての花輪が来てましたが、あれはどうなったんだろう。
小田和正と繁さんの「ばらの花」がとてもきれいだった。
●二度目の雨が次第に強まってきた休憩時間中、「野外フェスティバルには悪天候を予想してカッパがいるんだなあ」「こういうときに友だちや彼氏と来てたら喋れるから気がまぎれるのになあ」とレジャーシートを体に巻きつけながらうつむき加減。しかし前方にいるふくよかな男性が本気のレインコートをきっちりと着ているのを発見し、自然と背筋が伸びる。ビニールのカッパとか、アウトドアブランドのヤッケとかじゃないの。レインコートなの。ちゃんとベルトをキュッて締めるタイプなんですよ。しかもウエストに手を当ててすごく立派に立ってるんですよ。演目を待っているというよりは、乗馬や狩猟等、エレガントなスポーツに興じていたさなかに雨に見舞われ、木陰で雨宿りをしているといったノーブルさ漂う雰囲気。ミスター、誰を見に来られたのですかな?
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの際に雨足最高潮。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの愉快な音楽も大いにあいまって、観客のテンションが妙に上がる。今にして思えば、あの観客のノリは、冬、寒さを凌ぐためにおしくら饅頭をするのと同じ気持ちだったのかもしれません。寒かったんですよほんと。もうぐちょぐちょでしたしね。しかしそういったことを差し引いても、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスは良かったと思います。演奏している人がめでたいと、聴いてるほうもめでたくなるという原理です。Coccoが3回くらいくるくると舞台袖から出てきてました。マヘルシャラルハシュバズとは手法は対極だが、到達点は同じであるなと知ったようなことを思う。
くるりが始まる直前、例のミスターレインコートが上半身裸で切羽詰った様子で後ろへ去る。何事が?と心配していたらしばらくしてまた上半身裸で戻ってきた。トイレタイムだったのかしら。しかしなぜ上半身裸。レインコート着てたし、そんなに濡れてないはずなのに。ミスター、お風邪は召さぬように!
くるり、1曲目が「ばらの花」。いや、わたしは好きだからいいんですけどね、小田和正ともさっき歌ってましたよね、こういうことってよくあるんですかね、と勝手にどきどきする。「宿はなし」をやってくれたのが嬉しかった。
●最後、繁さんが「スタッフさんに拍手〜!」と観客と共にお世話になった人たちを讃える場面があったのですが、「梅小路公園を借りるにあたって口きいてくれた俺のオトンに拍手〜!」って繁さん言ってたけどね、きっと「もう、お父さんたら公園に口きく前に、息子(股間にあるのじゃないほう)に髪型のことなんとか言ってよ!」って心の中で繁さんのお父さんにプンプンしちゃった女子はたくさんいたと思います。もちろんわたしもそう思いました。
●そういえばわたし繁さんを生で見たの初めてだったんです。エアリーでも、親指サイズにしか見えなくても、生繁さんは素敵でした。あれが「東京」の繁さんだったら、わたしは今頃呑気に日記書いてられないと思います。だって拘置所ってパソコンないだろうし、携帯だって没収でしょう?・・・もしかして!繁さんたらわたしが捕まらないためにあえてあのヘア・スタイルを!?ごめんなさい繁さん!わたし、いいコになるから!


来年も開催されそうな雰囲気なので、今年行きたくて行けなかった方はぜひ参加されるがよろしいかと思います。でもいろんな野外フェスティバルに行かれている人からしたら物足りないのかしら。まあアクセスが良いですし、それだけでもかなりのウリだと思われます。雨さえなければパーペキだったと思います。




本文とはまったく関係ありませんが、先日の日記に書いていた小藪千豊レイザーラモンによる「SUNRISE SUNSET」が見つかったのでぜひご覧ください。
簡単に説明しますと、関西ローカルの深夜放送で「フットボール汗」という番組がありまして、その中で紹介されたものです。

●テレビで流れた状態そのまま

●時間の短い加工版(テロップが読みやすく丁寧になっているのと、前後のフットボールアワーなどのコメントが端折ってあり、ちっこい画像もなくなっていて少し見やすくなっています)


個人的には「ペニとんぼり」が好きです。
これ、わたし友だちにDVDでもらって見たのですが、しばらくその友だちとの間で、接頭語に「ペニ」を使うのが流行りました。一番よかったのは「ペニミツとペニーバー」でした。略して「ペニペニ」。そうか、あれからもう2年ちょいか・・・。
感傷に耽るのはこれくらいにして、みなさんも素敵な「ペニ」のつく言葉を考えてみてくださいね!ちゃお!

*1:フェスティバルが開催された梅小路交通公園には蒸気機関車があり、日に数回、わずかな距離ではあるがお客さんを乗せて走る。子どもと鉄っちゃん大喜び。